われわれにはまだまだ暑い毎日だが、お盆が過ぎ、クマセミの鳴き声がめっきり減ってきたので、我が家の柴犬女子の夏も終わりに近づいた。
我が家に来て初めての夏は、まだクマセミには興味がなかった。その後どのような事から蝉取りを始めたのか判らないが、毎日午後になるとクマセミが集る山桜の幹に、闇雲に突進し一匹も取れず。取り方が下手でこの先取れるようになるのか心配になっていた(どういう訳か、クマセミしか食べない)。いつも静かに近づき、急がず、狙いを定め、鮮やかに取っていた先代犬の記憶が強すぎた。
そんな柴犬女子も、最近では昼間も簡単に取って来る。やはり、経験がものをいうのか? それと同時に、土から出てきて低い位置で羽化したばかりのクマセミを、夜間遅くに、朝早くに効率よく取る事も覚えたのだろう。
今年もクマセミの刺身をたっぷりと食べ、柴犬女子の夏は過ぎて行く。家から出してくれと明け方前に起されてきたこちらも、少しゆっくり眠れるようになってきた。
久保井インキ株式会社
技術部 A