新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
2025年を迎え、皆様と共に新しいスタートを切れることを大変嬉しく思います。昨年も多くの挑戦と成果がありましたが、今年はさらに大きな飛躍を目指して進んでいきたいと考えています。
本年、私たち久保井インキにとって最も注目すべき出来事の一つが、「EXPO2025大阪・関西万博」への出展です。この万博では、癒し効果と香りを融合させたアート作品を展示します。「色と香りが織りなす癒しの空間」により、私たちの技術の新たな可能性を国内外に向けて発信し、多くの方々に体験していただく予定です。この挑戦は、従来のインキ技術の枠を超えた新しい価値の創造に向けた第一歩と位置づけています。
業界を取り巻く環境にも大きな変化が起きています。印刷業界では、日本を代表する大手印刷会社が社名から「印刷」を外し、企業の新たな姿を追求する動きがありました。さらに、自動車業界では、日産自動車とホンダが経営統合を発表し、更に三菱自動車も合流する可能性があります。アメリカではUSスチールと日本製鉄が経営統合を目指しており、グローバル市場での競争力強化を推し進めています。このような動きは、野球で例えるならば「メジャーリーグ」の試合とも言えるスケールの大きな出来事です。
メジャーリーグでその様な熾烈な競争をしている時に、「草野球の二軍」である私たちが指を咥えて見ているだけでは、現状を打開することも、未来を切り拓くこともできません。メジャーリーグに挑むには、まずは自らのチームを強化し、実力を磨く努力が必要です。そして、そのためには何よりも重要なことがあります。それは、「今までと同じことをしているだけでは、今までと同じ結果しか生まない」ということを深く理解し、新たな挑戦を恐れないことです。
本年は以下の3つの柱を軸に、私たち自身の「野球」を一段上のレベルへと引き上げる年にします。
電子部品向けや偽造防止用途向けに新製品開発に注力し、インキ技術の可能性を広げます。
癒しや感性に訴えかける新たな技術を活用し、大企業とは異なる「草野球チーム」の強みを最大限に活かした独自の市場を開拓します。
業界の枠を超えた連携や、新しい発想での価値創造に積極的に取り組みます。万博での出展もその一環です。
これからの時代、規模や資源だけが成功を決定づけるわけではありません。私たち一人ひとりが主体的に考え、行動することで、草野球からメジャーリーグに匹敵する成果を上げることができうるのです。
今年も挑戦と変革の一年とし、久保井インキがさらに飛躍できるよう、そして、いよいよ目前に迫ったEXPO2025 大阪・関西万博への出展が大成功となりますよう、何よりも楽しんで、全社一丸となって進んで欲しいと思います。
本年が皆様とご家族にとって、より良い年となりますよう心より祈念いたします。
久保井インキ株式会社は、本年もお客様、お取引先様をはじめとし、社会の良きビジネスパートナーとして、社会、お客さまの発展に貢献していきます。
2025年1月1日
久保井インキ株式会社
代表取締役社長 久保井伸輔